週刊ストーリーランド 思い出をお金に替える謎の質屋
今は無き、子供も楽しめるドキュメンタリーアニメ『週刊ストーリーランド』
決して特別なテレビっ子であったわけではない僕が、子供の頃に毎週楽しみにしている番組があった。
それが、タイトルにもある『週刊ストーリーランド』だった。
『週刊ストーリーランド』(しゅうかんストーリーランド)は、1999年から2001年まで日本テレビ系で木曜日に放送されたバラエティ番組。視聴者から面白い話を募集し、アニメ化して放送するという内容。
番組の最後には「あなたの知っている物語を大募集」として視聴者に応募を呼びかけ、採用者には最高で賞金50万円を出した。(Wikipediaより抜粋)
サスペンス、恋愛、感動ものや、人間社会のブラックな面を描いたストーリーが、臨場感たっぷりのアニメとして放送されていたので、自分がふだん読んでいたコロコロコミックや、週刊少年ジャンプとは違うワクワク感に心を躍らせていた。
思い出が詰まっていればいるほど、多くのお金を貸してくれる質屋
もう、10年以上前の番組なのに、私が忘れられないストーリーがある。
会社をリストラされた主人公は、そのことを家族に告げられず、生活に苦労していた。
どうしてもお金が足りないという時に、突如として目の前に現れた謎の質屋
「思い出が詰まっていればいるほど、多くのお金を貸してくれる質屋」
彼はそこで、自分に必要な最低限のお金を借りた。
今は成長して大きくなった娘が、小さい頃に牛乳ビンのフタで作ってくれた腕時計を質に入れたのだった。
もちろん、この腕時計には金銭的な価値はないかもしれない。
しかし、彼は大切な家族との「思い出」を取り返すために、必死に転職活動を行い再就職先を見つけたのだった。
思い出質屋がつぶれない理由
牛乳ビンのフタに対して10万円もの価値がついたとすれば、質に入れた客はそのままお金を返しに来なくなる可能性が高い。
そんなことを容認していたら店はすぐに潰れてしまうだろう。
じゃあ、なぜ?
実は質屋の店主は、兼業で作家としても活動している。
店に来たお客さんに、そのモノの思い出(エピソード)を聞かせてもらう。
そして、それを基に『思い出質屋』というタイトルの小説として編集し、販売を行っている。
だから、仮にモノを取り返しに来ないお客さんがいて赤字が出たとしてもこの質屋はつぶれない。
コンテンツを上手くお金に替えていると言える。
モノより思い出
14分で観終わるので、ぜひとも観てください!
週刊ストーリーランド 思い出質屋
まるで、『週刊ストーリーランド』という番組自体を、しっかりと味付けしてストーリー化したかのような短編でした。
まとめ
私たちの思い出や経験には価値があります。
自分の思い出にも何らかの価値があるかもしれない。これから少しずつ掘り起こしていこう!
なんで週刊ストーリーランドって終わっちゃったんですかねえ…